ベッドフレーム 理髪に行って利発になろう

栃木県産日光ヒノキ間伐材 　 サイズ：935x87x11(mm)※若干の誤差あり 栃木県産日光ヒノキ間伐材 無塗装品　機械乾燥後自然乾燥を約2週間実施 モルダー加工後、超カンナ仕上げ 天然木のため、反り、ひび割れ、節などあります 標準的な状態は画像にてご確認ください 【送料】 540円 ※北海道・沖縄・離島は別途かかる場合がございます山に入り、間伐を行うエリアまでは、言うまでもなく道が無い状態。

まず、伐採を行いながら「道」を作っていくところから始まることに驚かされた。

二人一組で作業にあたる彼らの仕事ぶりは驚くほど手際が良く勇ましいものだ。

急勾配の坂道に伐採したばかりの木を上手く宛がい、 土砂崩れが起こらない構造で作業道を造りながら進んで行く。

山肌にはスギやヒノキなどの木々が数種類あり、 植樹から約60〜70年ほど経った樹木を間引く作業を行っていく。

まず枝などをそぎ落とし、そこから重機などをも使い、倒す方向を計算しながら伐倒を始める。

両側から角度を変えてチェンソーを入れ、木の粉が勢いよく噴き出す。

チェンソーの音が止んだ静かな山中にパキパキと軽い音がした後、予めコントロールされた方向へ大きな音とともに木が倒された。

伐倒後の木を運びやすい丸太状にする為に、アーム部分で掴んだまま左右に長さを自在に調整し、 同時に枝を払いながら内蔵されたチェンソーで目的の長さへカットしていく。

今回同行して頂いた木工所社長様も、これら最新の大型重機が繊細な作業を行う現場を目の当たりに驚いていた。

カットされた木はフォワダー（運搬用車両）に次々に積まれ、造った作業道を運搬して降りる。

ここでも巧みにアームを操る手際良い連携作業に関心する。

森林を健康に育つ為に重要なこの間伐作業。

地道な間伐を行う事が、森林が茂りすぎる事を防ぐ。

ちゃんと間伐を行えば、下草まで光が差し込み木々は健康を保てるのだ。

しかしこのような熟練の間伐技術や効率的な重機の進化があるとはいえ、 日本国土の7割が森林で、その4割が林業が育てた森林というこの広大な面積。

それらを保全する為の労力とコストは計り知れない。

海外からの安い木材におされ国内の木々の需要が縮小し、間伐が行えなくなった場合、 山や森は荒れ果ててしまい、土砂崩れや様々な天災の引き金になるなどの悪循環も懸念される。

もっと世の中に間伐材の家具を、「森と暮らす家具づくり」プロジェクトの重要性を改めて考える機会となった。

フォークリフトやクレーン車両が忙しく走り回る中、 土場と呼ばれる広大な敷地には大量の丸太が山積みにされており、 これから値段が付くのを待っている。

山に居た時とはまた違った迫力があるこの原木達は、入札で競り落とされた後、製材所などに運ばれていく。

丸太を見てその良し悪しを判別する方法などを説明して頂いた。

間伐が行われていないと真っ直ぐに伸びなかったり、年輪が中心から綺麗な円を描かずにいびつになることもあるようで、 我々には同じように見えてしまう丸太にも良し悪しや個性が有り、それら見極める目利き力は長年の経験と勘の賜物だ。

「木は二度生きる」という言葉を聞いた事がある。

切られてからの出発点がこの原木市場なのだろう。

建材や家具、玩具や雑貨、または資源として様々な形で次のステージへ変化を遂げるのだ。

大型の機械で原木が滑らかに裁断され、次々とこちらへ流れ落ちてくる。

先ほどまで荒々しかった原木が、用途や種類毎に仕分けされ綺麗な角材へと形を変える。

この他にも多額の設備投資を行い、外国からの安価な木材に対抗すべく効率化を図っていた。

多忙の中、我々の質問に快く対応して頂き、「先々を見越して」という熱い言葉が印象的だった。

原木の供給は入札方式で不安定、それを他社よりも良い条件で入れられる様にと乾燥用機械の設備投資も行なわれていた。

現状の原木不足は山林所有者が持つ材価と伐採経費が同等になってしまうことで、間伐や伐採が捗らないという。

環境問題に対しても森の持つ機能は素晴らしいものがあり、間伐は国策として今後もより一層進めていくべきであると語る。

整然と並んだ木材は「木から材」へと形を変え、生まれ変わりの為の出荷の準備を待つ。

木工所にて積み重ねられた大量の木材は乾燥を行う作業中の様子。

2週間近く自然乾燥を行うらしく、機械で乾燥を行う事もあるらしいが、 自然乾燥のほうが艶やかに仕上がるという。

木材は乾燥で反りが出る事がある。

反った材は逆に圧をかけ調整を行う。

手間と時間を惜しまない工程だ。

季節や天候、温度や湿度、自然条件によって変化する調整も、 長年の経験があって成せる仕事である。

工房内に入ると、ふわっとヒノキの良い香りがする。

そんな中、熟練の職人さん達が黙々と正確な作業を行っていた。

乾燥と調整を終えた木材を、ここでは発注通りのサイズにカットしたり、表面を研磨したり、「材が板」へと進化する場所だ。

通常は1度のモルダー加工を行うだけだが、プラス超鉋加工を行うなど丁寧な仕事がその一枚一枚に美しさとして形になる。

画像左から製材、カット、モルダー加工、超鉋加工と研ぎ澄まされていく。

※モルダー加工：製材で鋸刃による裁断で表面が粗い状態を平滑にする工程 ※超鉋：モルダー機械で滑らかにした部分をさらにカンナがけを行い艶やかな仕上がりにする加工 道中も鹿沼土のお話や、木々の柚子をみて「男体山の見えないところに柚子がなる」など、 日光を初めとする栃木の自然、文化風土や物産、木々や木材について色々と教えて頂いた。

ヒノキにこだわる理由は何かと我々の問いに対し、 「ヒノキは日本古来の固有種、その希少性と長年触れてきた親しみがあるから」 とヒノキの特性などを我が子を優しく想う様に話されていた。

日光ヒノキを使った商品を生み出す事に信念と誇りを持って続けられている。

そういった彼らの想いがつまったプロダクトを、多くのお客様に使って頂ける家具づくりを目指して、 これからも邁進していかねばならないと、今回の取材で多くの人との関わりを通じて感じた。

毎日使うベッドへ形を変えた日光ヒノキ。

実際に寝る時に接する一番重要なスノコ部分に存分に使用されている。

その木目や年輪を眺めながら、栃木県日光の森林で育ったヒノキの香りを、間伐作業促進活動の一環としても是非ご堪能頂きたい。

• 商品価格：300円
• レビュー件数：0件
• レビュー平均：0.0